〒364-0035 北本市西高尾3167ヒライビル101 TEL/FAX 048-592-2814

6月号 「若者と中高年の交流を進めよう」

6月号 「若者と中高年の交流を進めよう」

このエントリーをはてなブックマークに追加

「若者と中高年の交流を進めよう」

                                  

 5月11日、会のステップアップ教室で、埼玉県日高市にある日和田山の岩場に行ったが、その日は、五月晴れの気持ちのいい好天に誘われてか、たくさんの年配者が岩登りに訪れており、岩場は大盛況であった。それも、平均年齢が60歳くらいの私たちのグループが若人の集団に見えるほどの年配者、恐らくは70歳以上、75歳以上という方がゴロゴロいらっしゃる状況であった。その中には、昔から岩登りで鳴らしただろうオールドクライマー然とした人もいたが、多くの皆さんは、始めてそう年数の経っていない方たちのようにお見受けした。今や、岩登りも中高年中心といった感があった。

 一方、5月20日に両神山に登った際には、会う人、会う人が若者と言っていい年代の人で、「若者向けの雑誌か何かで両神山が特集されたのかしらん」と思うほどであった。今や、中高年=軽ハイキング、若者=厳しい登山という構図は当てはまらず、いろいろな世代の人たちが自分の好みに応じていろいろな山に登っている状況なのだろう。同じ山登りでも、岩登りとハイキングでは、使う道具も技術もまるで異なり、同じ山好きとは言え、会話が成り立たないことがあるくらいだから、登山における分野の違い、志向の違いというものはあり続けるだろうが、分野の違いは世代間の断絶にはつながらなくなっているのだと思われる。

 折しも、私たちの会は、今年度の計画で、若者世代を大量に会に迎え入れることを目標とした。そして、ハイキングの楽しさ、自然と触れ合う喜びを若い世代に大きく広げていくことと、厳しい山を志す若者たちを鍛え、次代のリーダー・スタッフとして養成していくことの二つを並行しながら追求していくこととした。若者たちの中には、らくらくハイキングの中で、できれば異性との出会いもあればいいなという、「山コン」志向の皆さんが大勢いる。また、岩登りなどいろいろの技術を身に着け、厳しい山にも行ってみたいが、教えてくれるところがない、と悩んでいる皆さんもいる。自分は両方だという人もいるだろう。そういう若者たちを広く会に迎え入れたい。

 

もちろん、新しい層がたくさん一度に会にはいってくれば、多少の波風は立つかもしれない。スノーボーダーが大量にスキー場に入って来たとき、多くのスキーヤーは反発の目をして彼らを迎えた。やれ、ゲレンデに中で所かまわず腰を下すだの、滑る軌跡が違うので怖いだの。実際、スポーツの種類が違い、文化が違うのだから、お互い反発する原因がなかったわけではないが、そのうちスキーとスノボの両方をやる人も現われ、ボーダーのマナーも良くなりという中で、だんだんと融和が進んでいった。一般に、二つの違った層の関係は、「断絶」「対立」「交流、融和」といった関係があり得るが、関係を持とうとしない断絶、無視、ことごとく反発し合う対立ではなく、その二つが本来的に敵対する関係でなければ、交流し、融和していく関係が理想だろう。お互い、相手の良いところを認め合い、お互いから学び、同じ趣味にはまった者同士、年の差を感じさせないような交流を続けていきたい。

私の立場で言えば、お互いのいい所を学び合うという点では、登山文化の次世代への継承ということで、私の知っている様々な登山技術、登山経験を若い世代に伝えていきたい。そして、若者たちからは、つまらないことと笑われるかもしれないが、携帯電話やスマホを使いこなす知恵を教えてもらいたい。新しい文化をすぐに取り入れるのは若者の特権だから、その中から「中高年のおじさん、おばさんでも、知っていれば絶対便利、お得」というものを厳選して教えてもらいたい。そして、交流し、学び合う中で、お互いの世代の悩み、喜びを少しでも知り合っていきたい。若者たちが、年配者の人生から学ぶこともあるだろう。若者たちの人生から、年配者たちが今の社会の実際を感じることもあるだろう。会の中で、長寿や高齢登山などの記録を讃えあうとともに、若者たちの結婚や出産を祝い、若者たちのチャレンジの記録にも胸を躍らせたいものだ。

今年は、若者向けハイキングも企画し、若者の参加者を大いに増やしていくとともに、若者会員を30名以上拡大していくことを目標にしている。若者の数を増やすことだけが目標ではないが、数が増えていけば会の中味、魅力にも大きな変化が生まれることだろう。

どうぞ、お知り合いの若者たちに声をお掛けくださり、若い世代にも山好きの仲間を増やしていきましょう。どうぞよろしくお願いいたします。

 上野司

« »

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です