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11月号 「冬の山、雪の山に行こう」

11月号 「冬の山、雪の山に行こう」

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「冬の山、雪の山に行こう」

もうすぐ冬の山がやって来る。冬山といえば、寒いし、荷物は重い。夏は平気で歩けた登山道も雪で覆われて白一色になっているし、アイゼンだのピッケルだのと特別な装備も必要らしい。稜線からの滑落や雪崩の事故も、よく新聞で目にする。「冬山はきれいだし、一度行ってごらん」と言われても、いろいろ考えて戸惑ってしまう気持ちはよくわかる。

でも、それで「雪山、冬山はやらない」という結論を出してしまうのはもったいない。確かに、冬山の悪天候は恐ろしいので気象や天候には夏以上に敏感でなければならないし、滑落や雪崩に対する油断は禁物だけれど、危険の少ない、ビギナーでも楽しめるスノートレイルはたくさんある。それに、何より私たちの会には経験豊富なリーダーやスタッフもいる。ぜひ、ちょっぴり勇気を出して体験の幅を広げてほしい。冬の山、雪の山には、他の季節では得られない大きな大きな達成感と充実感があるのだから。

冬山の魅力を挙げろと言われれば、次から次にすぐに挙げられる。まずは雪を被った山の美しさだ。「緑の若葉もないし、きれいな高山植物もないのに何で美しいの?」と言う人がいるかもしれないが、純白の雪に覆われた山の美しさは見る者を一瞬にして雪山の虜にしてしまうことだろう。そして、雪の白と空の青のコントラストの美しさ。空は澄み、山々の展望も素晴らしい。この美しく、白い雪山を自分の足でキュキュと音を立てながら歩く心地よさ。雪が積もってラッセル(雪をかき分けなければ歩くこと)しなければならないときも、それは苦痛というより楽しみだ。登山者は少なく、山小屋も混まず、サービスがいい。

私たちの会の市民ハイキングでは、来年の1月と3月は雪山になる予定だし、「ワゴン車の山旅」でも、様々な雪山の計画が発表されている。ここでは、本格的な雪山トレッキングが比較的容易に楽しめる山域として八ケ岳と日光が選ばれている。これらの山々はアプローチが短く、天候が比較的安定し、降雪量も少ないため、雪山の初・中級者に人気の山で、今年は本格的に登頂を目指す赤岳コースと雪と戯れる黒百合平・高見石コースに、氷瀑見物コースとして人気の高い日光・雲竜渓谷を加えてみた。奥多摩・川苔山は、雪を踏みしめて歩く低山冬山として人気が高く、氷結した百尋の滝の見物も含めて、楽しい一日となることだろう。これらに、冬の陽だまりハイキングとして、房総の伊予ケ岳、伊豆の踊子歩道、秩父・観音山を加え、本格的な冬山から気軽な陽だまりハイキングまでラインアップしている。

さあ、晩秋の秋山を楽しんだら、冬が巡ってくる。「冬は、寒いし、こたつにでも入ってゆっくりしています」という方も、一度、雪の山に飛び出してみよう。冬だって、行動中はそんなに寒くないし、太陽の光で暑く感じるときもあるくらいだ。雪の山だからと言って、どこでも10本も爪のついたような本格的なアイゼンやピッケルが必要なわけではないし、今年はNPOでレンタルできるアイゼンの種類や個数も大幅に増えた(レンタル用に6本爪アイゼン10ケ、前爪のある10本爪アイゼン4ケを新しく購入)。寒さ対策としての重ね着も、基本的には普段着ている服の重ね着で十分なのだから、新しく用意しなければならない物は少ない。必要なのは行きたいという気持ちと少しの準備だけ。さあ、素晴らしい雪の山々が皆さんを待っていますよ。

上野司

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